
CARE/ラックスタイ財団(RTF)の環境プロジェクト
東南アジアの中心に位置するタイ国。国土全体に対する森林保有面積はこの40年間の間に3分の1に減少した。
中でも東北タイ・北タイは、急激な経済成長のゆがみとして深刻な森林の減少に悩まされている。
森林の減少は農業にダメージを与え、農業に従事している地域住民の生活の保全をも脅かす。
そしてまた、貧しい地域住民の環境意識の低さがそれに拍車をかけている。
そこで、RTF では、子供を対象に
☆環境副読本の作成・配布
☆植林・苗木園造成
☆小中学校を対象とした環境ワークショップ
☆環境イベント
☆コミュニティー環境センターの開設
など、多角的なアプローチで現地の人々の環境への興味・関心を高めるといった、長期的視野で環境保全への努力を14年間に渡って行なってきた。
ランプーン県での活動
重要な自然資源の宝庫とされている北タイ・ランプーン県。
ここは、首都バンコク住民の水を一手に賄っている主要な水資源である4河川のうちの「リー川」「ピン川」流域であり、かつては豊かな原生林であった。
しかし、土地の侵食が進み、森林の質が劣化し、生態系が破壊されている。
この地域は人口の約半分が少数民族カレン族である。
・県の中心における工業団地建設
・農地の乱開発
・森林伐採の放置
・環境に対する意識の低さ
など、様々の要因が重なり合って環境破壊が急速に進み、地域住民の生活が窮地に追い込まれている。
乾季には河川に水がなくなり、農地によっては全く機能しなくなる為、若者の多くが農業を捨てて平地の工業団地に働きに出かける。
この為、ますます自然破壊が進むという悪循環が起こっている。
教育の機会の少ないこの地域にとって、環境意識の啓蒙は非常に難しい課題である。
RTF は、問題を農民とともに話し合い、力を合わせて土壌改善、水源確保の為の小規模貯水池作り、植林指導、自然農法やアグロフォレストの普及に努めてきた。
活動の一環として、子供たちにとって貴重な教育の機会をとらえ、「環境クラブ」と名付けられたコミュニティー活動を展開している。
これによって、住民参加型の環境活動が活発になり、次世代を担う子供たちが主体となった活動展開が期待できる。